ラグのお役立ち情報

ウール?ナイロン?ラグの代表的な素材の違いとは?

2016/10/27

ウール素材のラグ

「ウールのラグが良いって聞くけどどうなの?」
「そもそもポリエステルってどんな素材?」…など

ラグに限らず洋服などもそうですが、製品の素材について、気になる方、結構いらっしゃるのではないでしょうか?
中でも「そんなに深く知りたいわけじゃないけど、最低限どんな特徴があるのかぐらいは知りたい」という方は多いと思います。

ラグや洋服などの製品は肌で触れることも多いものですから、最低限は知っておくと良いでしょう。
きっと今後の買い物に役立つ知識でもありますしね。

本記事では、ウールなどの天然繊維、ポリエステルなどの化学繊維の中から代表的なもの6つ、簡潔に解説します。

天然繊維

ここでは天然の繊維であるウール、綿について解説します。
昔から人に馴染み深く、原料が天然の素材ということもあって、人の肌に優しい素材です。

ウール

ウールといえば羊の毛ですね。ニットの素材でもおなじみです。
天然繊維の王様とも言われるだけあって、さすがに値段はお高めですが、それだけ優れた素材ということです。

【メリット】
呼吸する繊維とも呼ばれ、冬は暖かく、夏涼しいということがまず挙げられます。さらには湿度を調整する機能もあると言われています。
人間の毛と同様に水を弾くので水汚れに強いといった特性もあります。また、静電気が少なくホコリを寄せ付けないのでお掃除が簡単です。

【デメリット】
遊び毛が出やすいので気になる方はいらっしゃるかもしれません。あとは先ほども述べたとおり、どうしても値段が高くなりがちなところでしょうか。。

綿(コットン)

たくさんの洋服やタオルなどの布製品で使用されている私たちにとてもなじみ深い繊維です。
綿(コットン)は、他の天然繊維と比べると比較的安価で入手できる繊維でもあります。

【メリット】
なんといっても肌触りが良いことです。肌着など多くの赤ちゃんグッズにも使用されるほど優しい肌触りです。
吸水性に優れ、夏の汗などを吸ってくれるので心地良く使えます。さらに洗濯OKのラグも多いので清潔な状態を保てます。

【デメリット】
吸水性が良い反面、水汚れも吸いやすいということです。シワになりやすいことも挙げられますね。
それからラグとしては、他繊維と比べると種類が少なめです。

化学繊維

ここからはラグで良く使用される化学繊維である、ナイロン、アクリル、ポリエステル、ポリプロピレンについて解説します。
これらの化学繊維は、人の手によって作られているものなので常に進化を続けています。

ナイロン

ナイロンといえば雑誌が有名ですが…というのは冗談で。笑(好きな雑誌でした。笑)
ウインドブレーカーなどいわゆるシャカシャカなどにも使用される合成繊維で、耐水性・耐久性が強いという特徴があります。
昔はストッキングにも使用されていたそうです。

【メリット】
ラグに使用される素材の中で最も耐久性が優れ、磨耗にもとても強いので、人が行き来する場所に置いても擦り切れや型崩れが起きにくいとされています。
耐水性もあるので、水汚れには強いことも挙げられます。

【デメリット】
色が染まりにくいので天然繊維ほど発色が綺麗にならない点です。それから一度ついた汚れは中々落ちないということもありますね。
静電気が帯びやすいです。

アクリル

アクリルは化学繊維の中ではウールに最も近い風合いとも言われています。とても肌触りが良いので毛布やぬいぐるみなどにも多く使用されています。
ラグとしてはファー調のものによく使用されています。

【メリット】
ファイクファーにも使用されているように、見た目に光沢があり、発色も美しいので、まるで本物のファーのような高級感を感じることができます。
薬品や虫に強く、繊維としての抵抗力に優れ、抗菌・防臭機能がついたラグが多いです。

【デメリット】
火や熱に弱く、耐久性では他の化学繊維に劣ります。遊び毛が出やすいので最初はこまめにお掃除が必要かもしれません。
化学繊維の中では決して安いお値段ではありません。

ポリエステル

代表的な化学繊維で、世界的にも多く使用されている繊維です。ラグはもちろんですが衣類にもかなり多く使用されています。ちなみに今執筆中の私が着用しているポロシャツもポリエステル製です。。笑
耐久性・耐熱性が強く、素材としての扱いやすさが有名ですね。

【メリット】
常に進化を続けていて、最近では肌触りが良くなり、元々耐久性が強いので型崩れが起きにくく長持ちする、といったことが挙げられます。
耐水性に優れ、水汚れに強く、洗えるラグも多いのでキレイに保てます。さらに他繊維と比べて安いこともメリットです。

【デメリット】
染色性が低いので発色がアクリルほど美しくならないことです。こちらも遊び毛が多いです。
静電気も帯びやすいですね。

ポリプロピレン

繊維としては認知度が低い素材ですが、絨毯やカーペットには馴染みが深く多く使用されています。化学繊維の中で最も軽い素材とも言われ、水にも浮く素材なので耐水性が強いことで有名です。

【メリット】
ポリエステル同様、耐久性・耐水性に優れ、水汚れにも強いことが挙げられます。さらに非常に安い繊維なので購入しやすいことも大きなメリットです。化学繊維の中では静電気が帯びにくいです。

【デメリット】
耐熱性が低く、熱による型崩れが起きることも考えられます。
また触り心地が硬く、決して良くはありません。染色性も低いです。

まとめ

以上、大まかにまとめると、

・ウールや綿(コットン)など天然繊維のラグは値段が高い分、触り心地や見た目(発色など)が良い
・ナイロンやポリエステルなど化学繊維のラグはコストパフォーマンスに優れ、見た目というより機能性が高い

といった感じになります。

以前は天然繊維と化学繊維のラグ(衣類なども)とでは品質の差があり「安かろう悪かろう」という状態でした。
しかし最近では、ポリエステルを筆頭に化学繊維は著しい進化を遂げ、品質は差は小さくなりつつあります。

それぞれ一長一短ですし、人によって重視するポイントも変わってくると思います。(ちなみに私は実用性重視なのでがっつり化学繊維派です。笑)
一概にこの素材が良いとは言えませんが、これらの特徴を知っておくことで間違いなく今後ラグを購入する際に役に立ちます。

当記事の内容がみなさんのラグ選びのお役に立てれば幸いです。
以上、ラグの代表的な素材の違いについてでした。

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